保存会メンバーの皆さん! おはようごさいます。 私と影山は昨日土曜日の朝にブラジルへ無事に着きました (笑)
現地の人達から熱烈な歓迎を受けて 総勢30人も出迎えに来てくれました。 成田からスイス、スイスからブラジルと30時間の長旅で疲れている我々にとっては、懐かしい顔ぶれを見ると、心は和みます! ブラジルに着いた途端に、真夏! 日本とは少なくても25度以上の寒暖の変化はあるでしょう。 出迎えの方々と貸し切りバスに乗り、サンパウロの中心部にある、日系パルセというホテルに入り、ブラジルでの全日程を話し合い、変更すべきは変更して約3週間に渡る太鼓指導内容をほぼ決定をして、その後全員で歓迎会へと向かいました。
保存会メンバーの中には知っている人もいるかも知れませんが、ブラジル料理と云えば、シュラスコです! シュラスコの意味は焼き肉というか、串焼きと言う意味らしい。 それを出す店をシュラスカリアと通常使っている。 我々は何度も訪れたシュラスカリアに招待されて、それはそれは、お腹の皮がパンパンになるぐらい食べました。
この際だから皆にシュラスコ料理の内容を教えてあげよう。 まずはテープルに付く! 常に白いテープルクロスがきちんと張ってあり! ナイフ、ホーク、大きなお皿が一枚あり、そこに日本では見慣れない肉取りが、そっと添えてある。 このハサミが後で物を云うのだ! シュラスカリアの店内は、通常どこでも広く、うーん 日本のファミリーレントランとはまるで違います。 簡単に云うと、山田電気の店舗ぐらい広い。 驚きだろ! サラダバーは、まず日本では有り得ないぐらい品物が充実していて、サラダの品数は30種類ぐらいあり、カクテルソースからイタリアン、ブラジリアン、ライムをそのまま絞って食べるなど、本当に嬉しく充実って感じ!
あまりサラダが好きでない私が食べたいと思うのだから、お分かり頂けるかと… 特筆したいのは、サラダの食材で、パルミットという若竹に似た食感の食べ物がある、軽くボイルしてあり、タルタルソース等を掛けて食べますが、とても美味で、ブラジルに行ったメンバーは皆、これが好きです!チャンスがあったらお試しあれ! まず、サラダの内容は大体説明しました、とにかく大きなお皿を各自で持って、好きな野菜を好きなだけ、好きなドレッシングで好きなだけ食べる! もうサラダのフルコースや~てな感じです! オスマン・サンコンもビックリ。 サラダで満たした皿を持ってテープルに戻って食べ始めますが、勿論、ウェイターがドリンクの注文伺いにやって来ます。
ブラジルでは、生ビールの事をショップ! といい、普通のビールは、セルベイジャ~と言います。ブラジルは、ポルトガル語なので、スペイン語なら、セルベッサーです! 半分ぐらいは大体同じ意味で使えると思います。 ですから、ビールを二本下さい! は、ドイス、セルベイジァー パロハボール! と云えたら間違いなく伝わります! 持ってきてくれたら、オブリガード!! と(笑)って云えたら満点です。 ただ、一つ困るときがあります… 私の発音が偶々良くできた時、ウェイターがいきなり、ペラペラとポルトガル語で、話し掛けて来る時です。 ブラジルには沢山の日系の方々がいるので、私が普通に会話できる者として話し掛けてくる。 うーん、多分ウェイターは、 ( この次は、何にします? カイピニーヤにする? それともピンガ? ここの店ではこれが良いよ!) と言っている? そんな気がする… 私は半分くらいしか解らないけど、 シーシー オブリガード、カイピニーヤ パロハボールと答えてしまう。 ハハハ♪ 気にしない気にしない。
気になるのは、カイピニーヤという飲み物だと思います。 この酒の原料は、サトウキビで、要するに焼酎です。 ブラジル産焼酎! 日本名はピンガ! その原酒の種類は沢山あり、基本的な銘柄は、51番とラベルに張ってある物が、我々には美味しいようです。 カイピニーヤは、原料であるピンガを 氷と砂糖とライムを丸々二個ぐらい使い、うーん何て表現すれば判りやすいかといえば、木ねとウス? 大きなグラスにピンガを入れて、その次に四つ切りにしたライムをドサッと入れ、その上から砂糖を掛けて、木の棒、スリコキ棒のマジックペンサイズ? と言ったら分かるかも? その棒で 激しくライムを潰し、砂糖と馴染ませたら出来上がり! 一口飲めば、直ぐに良くなる法華の太鼓! 度数が43度あるが、ライムと砂糖でまるでライムジュースの様な飲み口になるので、まぁ、お酒の弱い方は、一杯で天国行けます! そこそこ強い方でも、ブラジルは高地なので酔いやすい為、四杯で地獄行き! まず、次の日は起きれないと思います。 下手をすると次の日でなく、ずーと起きなくなる可能性もあります。(笑)
さて、ここからがシュラスコの本領発揮です。 各自テーブルの前には、必ず色の付いたコースターがあるのです。 表はプルー、裏は赤! これは何を意味するか? さあ、不思議発見! ハンマーチャンスです。
このコースターは!
惜しい、ジェットコースターではありません! これは、肉を食べるのを始めて良い! もう食べられないのでいりません! を見分ける為の物でした。 コースターは初め赤になっていて、サラダなど食べ出したら、自分で肉を食べようと思ったら、コースターをおもむろに、手に取り、誰に気にせず、コースターを裏に返し、プルー、そう青信号と同じ意味で進めの合図です! 来るわ来るわ、牛、羊、鳥、オットセイ! オットセイはありません。 冗談です。
とにかく、牛肉の種類は凄い! 日本ではあり得ない食べ方、部位が沢山あると思います。 まず無いのは、牛のコブの肉です。 クーピンと名前らしく、ブラジル牛には、背中にコブがあり、それは美味で、味は、上等なコンビーフの缶詰みたいです。 肉は柔らかく脂身と赤身が巧く溶け合っている感じです。 メインは、勿論、牛肉の串焼きです。 フィレからロース、あばら肉、股肉、肩肉、もう様々で、オーブンで焼いてきたばかりの串焼きをウェイターが、ロースいかがですか? とナイフを片手にやってきて、その部位が欲しければ、一番始めに書いた、肉取りハサミを用いて、肉の切れ端を挟むと、ウェイターは、サッと自分のナイフで切り、食べる側が削ぎ取った肉を受け取り、それを食べる。 必ず、ウェイターはもっと欲しいか? 遠慮は要らないぜ! と食べれる物なら食べてみろ!! と堂々とした態度で我々を見つめてくる。
くそっと思ってそれに応じたら、段々とお皿に肉が貯まってしまい、後悔する事になる。 特筆して置きたいのは、日本ではやはりあり得ない光景があります。
初めて六年前にブラジル行き、シュラスコに出会い、食べた時… 驚きました。 私は自他共に認める大食漢で、更に肉好きでして、51歳になった今現在では、500グラムのステーキならペロリと平らげてしまいます。 なので、初めてシュラスコを目の前にした時の感動は、凄く、夢中で食べていました。 好きな部位を、フィレを値段も周りも気にしないで食べられる! もう、肉の宝庫で、何か少しの間、お金持ちになったような気分だった事を覚えている。
私が生まれて初めて食べた肉は、まぎれもなく鯨だったし、亡くなったお袋に、おかあちゃん、俺、ステーキ食べたい! とねだった小学四年の時、 お袋がステーキと言って作ってくれたのは、ホルモン焼きだった! 中学生になるまで、我が家は、ホルモン焼きをステーキと云っていた。 それを、ブラジルでは、本物の牛肉のステーキを食べたいだけ食べれて…
しかし、貧乏人の性と云うか、誰も取らないし、邪魔しないのに、何故か一枚多目に取ってしまい、回ってくる肉は、すべて食べてみたくなり、うーん 700グラムぐらいは食べたかな? 皿には食べ残した肉が200グラムぐらいあったかと記憶している… 何となく罪悪感が残った…
しかし、ブラジルの人達は、少し冷めて固くなった肉は余った皿に躊躇いもなく捨てて、また新しい肉をウェイターに切ってもらい、食べている。 ウェイターも勿体ないとか、店の人もまったく動じてない! 後から聴いた話では、それを店が捨ててしまうのではなく、その下の階級、お店では普段食べられない人達に、1ヘアル 50円ぐらいの食べ物にして、それを活用というか有効利用している。 その食べ物もブラジル料理を代表する、フェイジワーターという料理で、余った食材を何でも鍋に入れてじっくり煮込んだ肉と野菜のお鍋というか、肉野菜煮込み!です。 味は見た目からは想像出来ないぐらいに美味しい食べ物です。 気になるといえば、煮込んだ色が、茶色と紫色を混ぜ込んだ色なので、何も知らない人は、なかなか食べようとは思わないだろう。 しかし、食べたらとても美味しい! 味は塩味です。
ブラジルフリークになった気分です。 こんなに長くメールを書いたのは生まれて初めてです。 いま、サンパウロから800キロメートル離れているパラナバイ州に向かっているバスの中で書き上げました。 三時間も掛かった! また、時間があれば追加ブログをします。 朝の8時に出て、現地に着くのは、夜の6時を回るだろう。 私は元気です! 勿論伊作もね。 明日からが本番です。 頑張るから! 窓の外は、鬱蒼とした森と、どこまでも続く草原と、サトウキビ畑です。